水没した車を助けられなかった119番通報に関するマスコミの報道について

連日連夜報道されているこの件。

そもそもの問題である「水没しそうなところに車で突っ込んでいった行為」には、マスコミは一切触れようともしない。あたかも119番通報を受けた側が悪い悪いと報道をして世論を形成していくマスコミと国民の姿にゾッとする。そんな中、今朝のTVでは危機管理専門家を呼んで「上手な119番通報のしかた」を流していた。もう少し「水没しない運転の仕方」や「水没した時の脱出方法」を報道して欲しいものです。

マスコミは最後に水没者に引導を渡した119番通報を受けた側だけをクローズアップするのではなく、問題を一つ一つ切り分けてぞれぞれに相応の報道をして、国民の生きる能力を上げる手伝いをして欲しいものである。そうしないと第二の水没者が出てきてまた同じことが起き、結局また同じ報道を繰り返すだけである。

確かに119番通報を受けていながら出動せず休出できなかった落ち度は許し難いし、今後の対応をしっかり考えて貰わないといけない。それと同時に、生き残る術、身に迫っている危険を回避する術を再度考え直すべきではないだろうか。